かつて日本には、修身という教科が、小学校で教えられておりました。修身では、努力、友情、親孝行、公益、正直など、25項目に及ぶ徳目を日本人にとって馴染みの深い過去や現代の偉人や有名人の言葉やエピソードをふんだんに用いて教えておりました。徳目の一つ一つを知識教育で定義や理屈を教授するのではなく、実在した人々のエピソードから生の体験として、一人一人が感じ取って行くことが出来るような道徳教育をしておりました。修身で扱われた徳目には、下記の内容がありました。
| 家庭のしつけ | 親孝行 | 家族・家庭 | 勤労・努力 | 勉学・研究 |
| 創意・工夫 | 公益・奉仕 | 進取の気象 | 博愛・慈善 | 資質・倹約 |
| 責任・職分 | 友情 | 信義・誠実 | 師弟 | 反省 |
| 正直・至誠 | 克己・節制 | 謝恩 | 健康・養生 | 武士 |
| 愛国心 | 人物・人格 | 公衆道徳 | 国旗と国家 | 国際協調 |
「勉学・研究」には、野口英世、本居宣長などのエピソード。「親孝行」には、二宮金次郎のエピソード、「資質・倹約」には、徳川光圀などのエピソードというように教えられておりました。これら徳目の一つ一つをご覧頂くとお分かりのように、時代や国、文化に縛られない普遍的な人の有り様を伝える内容がほとんどで、今の時代にも修身を教育の場に取り入れる価値は、十分にあると思われます。